【FTM向け】ホルモン注射をやめるとどうなる?子宮・卵巣の有無で異なる影響を徹底解説
FTMとしてホルモン注射を続けてきた方の中には、「投与をやめたらどうなるのか?」と気になる方も多いはず。
本記事では、子宮・卵巣の有無によって異なる影響や、やめる際の注意点について詳しく解説します。
1. ホルモン注射をやめるとどうなる?
ホルモン注射をやめると、体にさまざまな変化が起こります。特に、子宮・卵巣があるかどうかで影響が大きく異なります。
2. なぜホルモン注射をやめるのか?
ホルモン治療をやめる理由は人によってさまざまですが、以下のようなケースがよく見られます。
- 金銭的な負担 – 定期的な治療費や病院の通院が負担になる
- 健康リスクへの懸念 – 多血症や血栓リスク、肝機能低下など
- 妊娠を希望する – 一時的にホルモンをやめて妊娠に備える
- 精神的な違和感 – ホルモン治療が自分に合わないと感じる
3. ホルモン注射をやめる際の流れ
ホルモンを急にやめると更年期症状が悪化する可能性があるため、段階的に減らすのが理想的です。
- ① **投与量を減らす**(例:250mg→125mg→間隔を開ける)
- ② **血液検査を定期的に行う**(ホルモン値・骨密度の変化を確認)
- ③ **医師と相談しながら進める**(副作用を最小限に抑える)
4. 子宮・卵巣を摘出した場合の影響
(1) 骨密度の低下(骨粗しょう症リスク)
卵巣を摘出すると、体内のエストロゲン分泌量が大幅に減少します。
(2) 更年期症状(ホットフラッシュ・倦怠感)
ホルモンの急激な減少によって、更年期症状が現れる可能性があります。
(3) 心血管系のリスク
エストロゲンの欠乏により、動脈硬化が進みやすくなります。
(4) 筋肉量の減少・体脂肪の増加
テストステロンをやめると、筋肉量が減少し、体脂肪が増加しやすくなります。
5. 子宮・卵巣を摘出していない場合の影響
(1) 生理が再開する
テストステロンの影響で停止していた生理が再開することがあります。
(2) 体型の変化
脂肪の付き方が女性的になり、下腹部や太ももに脂肪がつきやすくなります。
(3) 声の変化
声の高さは、一度低くなると基本的に元に戻らないが、声質が若干柔らかくなることがあります。
(4) 体毛・ひげの変化
体毛やひげの成長が遅くなり、徐々に薄くなる可能性があります。
6. ホルモンをやめる前に知っておくべきこと
(1) 健康リスクを最小限にする方法
- カルシウム・ビタミンDを摂取する
- 定期的な運動(特にウェイトトレーニング)
- 医師の指導を受けながらホルモンを減らす
(2) 更年期症状の対策
- ホルモンを徐々に減らして体を慣らす
- 睡眠の質を改善し、ストレスを軽減する
7. まとめ
ホルモン注射をやめると、子宮・卵巣の有無により体への影響が大きく異なります。
特に、摘出している場合は健康リスクが高いため、慎重な対応が必要です。
自己判断でやめず、医師と相談しながら進めましょう。